祖母の遺言書によってすべての遺産を手にした叔母(三女)の続きである。
叔母はたかちゃん(母)には遺留分だけではなく本来最初から発生していた相続分、つまり6分の1の額を渡すと約束してくれました。
叔母は今まで元夫の借金や病気で体が不自由になって、苦労続きのたかちゃんの事情を理解してくれてのことだと言ってくれました。
そして、いよいよ具体的な話になり我が家に叔母が来ました。
なんと叔母は他の4人兄弟に遺留分として支払いがあったので、たかちゃんには10年間の分割で支払いたいと!
でないとマンションを守れないと!
涙を流して頼んできました。
そう、祖母の遺産は預貯金よりマンションの価値の方が高いのです。
兄弟の中で1番たかちゃんのお見舞いや手伝いをしてくれた叔母を信じ、分割での受け取りを了承しました。
そして叔母の訪問から約2週間後、叔母の弁護士さんが来ました。
なんと遺留分の支払いしかできないと!
つまり約束した6分の1でなく、12分の1の相続になったのでした。
何だったのでしょうか?涙を流してまで頼んだ話は!
お金が叔母を変えたのか?それともお金によって叔母の本当の姿が見られたのか?
いまだに分かりません💦
遺留分が振り込まれて約1ヵ月経った頃、叔母が謝罪に来ました。
謝罪する叔母に対したかちゃんは「いいよ、いいよ」と許していました。
しかしその訪問後,叔母は今現在も顔を見せに来なくなりました。
そして相続の件が片付いてから半年もたたないうちにマンションは売られました。
こうしてたかちゃんの兄弟は二度と皆で集まる事はなく、皆バラバラになってしまいました。
タカちゃんにとって、とても悲しく 寂しい出来事でした。